よくコーティングの謳い文句を見ると出てくる
コーティングの硬度は
4Hだとか7Hだとかの数値で表されています。
これをモース硬度といいます。
このモース硬度
擦り傷の付きやすさを数字で示す為のもので
一般には宝石の硬度を示すのに用いられてるようです。
が自動車のコーティングの硬度もこれで表しています。
とあるHPからの引用ですが
10 ダイヤモンド
9 鋼玉
8 トパーズ
7 石英
6 正長石
5 燐灰石
4 ホタル石
3 方解石
2 石膏
1 滑石
の10段階の石が用いられ調べたい鉱石に硬度6の正長石で擦り
正長石に傷が付けばその鉱石の硬度は6以上のような判断となるそうです。
現在では10段階から15段階になっているようです。
この他には
鉛筆硬度での測定もあります。
鉛筆で?
と思われるかも知れませんが^^
JIS規格でも認められている正式な計測の手段です。
コーティングの計測はこちらの方法で出されております。
この測り方、以前はフリーハンドでも認められていたようですが
最近では荷重や計測時の角度まで定められています。
JIS規格で認められた鉛筆硬度を計る装置もあります。
余談ですが
アバウトでも把握するならフリーハンドでのやり方は良い手段かもですね^^
私も塗装面の硬さを把握し磨き方の組み立てを行うためによく行う手段ですが・・
そのやり方はと言いますと3Hとか4Hとかの鉛筆を用意します。
塗装面に直線状に字を書く要領で書いてみます。
3Hで傷が付かなければそれ以上、4Hで傷が付かなければそれ以上
この逆もありですね^^
あくまでもフリーハンドですので正確さはありませんし今のJIS規格には
適応しませんがある程度把握できるのではないかと思います。
余談はさておきまして
私たちが行うコーティングの硬度は通常は板ガラス上にコーティングを塗布しテスト機関で調べられます。
○Hの硬度を持つと言われているガラスコーティングも板ガラス上での計測になりますので
それ相当の数値が出ても当然かと思います。
極端な話ですが
消しゴムなんかのような柔らかい物にガラスコーティングを施工すればどうでしょう?
少しの衝撃で割れてしまうと思いませんか?
柔らかいものの上に硬い皮膜を貼らせても極端に硬度が上がることは
まずないと思います。
自動車塗装も各メーカー、車種により塗装の硬度はマチマチとなっています。
最近の塗装は、
だいたい3H~4Hの硬度となっています。
窓ガラスなどのガラス
はだいたいモース硬度6~7程度と言われています。
仮に9Hの硬度を持つガラスコーティングを
同じようにガラス部分、塗装部分に施工したのとでは
対象物が違いますので
同じ硬度にはならないのです。
コーティングの硬度は対象物に依存する
すなわち
すべての塗装で同じ結果は得られない
ダイヤモンドのように一番固いとされているものでも
傷が入りますので
私どもの行っているコーティングに
傷が入らないものはないのです!